DICHA BALLOON 中村兼子

バルーンショップDICHABALLOON(ディッチャバルーン)オーナー。1998年、高校卒業後、単身で上京し、エミリーズバルーン、バルーンエンジン、BuddyDoor、PURE BALLOONなどのバルーンデコレーターの下で経験を積む。2000年、地元石川に帰省し、バルーンギフト・ドット・コムの石川アトリエとしてネットショップのバルーン制作を行うが、2002年以降、一度バルーンの仕事から離れ、山あり谷ありの人生を歩む(笑)2006年 専門学校 桑名デザイン研究所卒業、店舗ディスプレイ、総合建設業の会社数社で勤務。しかし、2015年6月バルーンショップオーナー募集の広告がきっかけとなり、8月に総合建設業の会社を退職。2015年10月にバルーンギフト館KANAZAWAを引継ぎ、バルーンショップDICHABALLOON(ディッチャバルーン)をOPEN。デザイン学や建築学を活かした装飾やギフトが得意。JBAN会員(北陸地域)

プロフィール

石川県にあるバルーンのお店「DICHA BALLOON」を経営されていらっしゃる中村さん。
一度バルーンのお仕事から離れたものの、あることがきっかけで、再びバルーンの世界へ。
「この仕事は大変なことも多いけれど、自分自身がワクワクして、楽しんでバルーンの仕事を続けていけたら最高!」
と語る中村さん。バルーンとの「縁」を感じるインタビュー、ぜひご覧ください。

やってみたいという気持ちだけで、知識も伝手もない状況で上京しました

事務局 バルーンアートを始めたきっかけは何ですか?
中村 高校生の頃、雑貨屋さんに憧れていた私に、友人がテレビドラマを見て、
「バルーンアート」という職業があるよと教えてくれたのがきっかけです。
やってみたいという気持ちだけで、知識も伝手もない状況で上京。
インターネットで調べた会社に電話をし、何とかアルバイトで雇っていただくことが出来ました。
アルバイト先で出会ったデコレーターさんからの紹介で色々な人と出会い、
輪が広がっていき、色んな現場でバルーンの制作に携わることが出来ました。
そのときに出会った先輩方には本当に感謝しています。

人生一度きりと思いきって転職に踏み切りました

事務局 そこから、どのようにしてバルーンビジネスをはじめたのですか?
中村 かけ持ちでアルバイトをしながらバルーンを続けていましたが、
色々な状況が重なって、地元の石川県に帰ることになり、少しずつバルーンの仕事から離れていきました。
デザインの基礎や空間・建築について学ぶ専門学校に入学し、その後、建築の仕事に就きましたが、
「生涯の仕事としてどうか?」と今後について悩んでいたんです。
そんな時に偶然、バルーンショップのオーナー募集の広告を見つけました。
前オーナーがお店を閉めることにしたが、
バルーンショップを引き継いでやってくれる人を募集しているということでした。
バルーンに対する経験もブランクがありましたし、
定職を辞めて自分が経営者になってやっていけるのかどうか?と不安も多くかなり悩みましたが、
その頃に友人の出産祝いにバルーンをプレゼントしてとても喜んでもらい、
バルーンの魅力を再確認!周囲の応援やサポートにも恵まれ、
人生一度きりと、思いきって転職に踏み切りました。



バルーンの流行スタイルの変化に驚きました

事務局 バルーンを始めた頃と現在とでは、バルーンのお仕事の環境に何か変化はありましたか?
中村 ブランクが20年近くありましたが(年齢がばれてしまいそうですね(笑))、
変化していると思います。昔はアレンジメントバルーンというジャンルがなかったように思いますし、
復帰したとき、フリンジ、チュール、コンフェッティとバルーンの流行スタイルに驚きました。
また、始めた頃は東京都内でデコレーターとしてバルーンに携わっていたので現場中心でしたが、
現在は石川県でショップを持ち、個人のお客様を中心にギフト販売を行っているので、
そういった仕事の環境も大きく違いますね。

事務局 現在の北陸エリアのバルーンの環境はいかがですか?
中村 ここ10年くらいでバルーンに対する認知度はかなり広まったように思います。
ですが、街中で配布しているのを見たり、結婚式で目にしたりすることはあっても、
誕生日や記念日など、ギフトとしてのバルーンの認知度はまだまだ低く、知らない人も多いです。
また、北陸エリアにバルーンショップは数件ありますが、
週末はイベントや結婚式の現場に出ていて、閉店している店が多いという現状です。
石川県でいうと、ここ20年くらいの間にバルーンショップが出来ては数年してなくなるという状況で、
続いているショップがありません。



一期一会、出会えたお客さんの『想いを伝えるお手伝いを』と、
目の前のできることをひとつずつ、という気持ちでやってきました

事務局 ちなみに、現在はどのようなバルーンのお仕事が多いですか?
また、中村さんの得意分野やショップの売りは何ですか?
中村 誕生日、発表会、開店祝いや周年祝いのギフトが中心ですが、
バルーンに関することなら何でもします。
ウエディング、催事やイベントの装飾もしますし、グリーティングやショーもします。
得意分野については正直なところまだ模索中です。
ショップを持ってから、一期一会、出会えたお客さんの『想いを伝えるお手伝いを』と、
目の前のできることをひとつずつ、という気持ちでやってきました。
その中で得意分野や当店ならではの売りが自然と出来てきたらいいなというのが理想です。
あとは週末に周りのバルーンショップが閉まっているので、お店を営業することですかね(笑)



お店の名前である『DICHA』ディッチャとは『しあわせ』を意味します。
自分自身がワクワクして、楽しんでバルーンの仕事を続けていけたら最高!と思っています

事務局 普段仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
中村 お客さんの要望や想いはもちろんですが、自分自身の気持ちも大切にしています。
お店の名前である『DICHA』ディッチャとは『しあわせ』を意味します。
誰かに気持ちを届けたい。送る方も送られる方もバルーンを通して『しあわせ』を感じてもらえたら…
ということと同時に、そのお手伝いをできることが私にとっての『しあわせ』だなという想いから付けました。
自分自身がワクワクして、楽しんでバルーンの仕事を続けていけたら最高!と思っています。

事務局 このお仕事の好きなところはどのようなところですか?
中村 バルーンを通して、たくさんの笑顔に出会え、そして喜んでいただけることです。
結婚式を終えた二人が新婚旅行のお土産を持って後日お店にお礼に来てくれたり、
街角で子供が“この間の風船のお姉ちゃん!”と声をかけてくれたり。
こちらがお礼を伝えたい相手から、感謝してもらえて本当にありがたい気持ちになり、
疲れや苦労も吹き飛んでいきますね。



バルーンが好きな人!の一言につきます

事務局 バルーンのお仕事に向いている人はどんな人だと思いますか?
またれからバルーンをお仕事にしてみたいという方にメッセージをお願いします!
中村 バルーンが好きな人!の一言につきます。
華やかな仕事ですが、仕事として続けていくには大変なことも多いです。
仕込が終わらなくて徹夜になったり、イベント時期は休めなかったりと
体力的に大変なことも多くありますし、また経済的にも甘くはありません。
実際仕事にして、つくづく好きじゃないと出来ない、大変な仕事だなと実感しています…
と同時に、自分が楽しんでワクワクしながら制作したバルーンを、
お客さんが喜んで感謝してくれる、なんて素敵な職業だろうとも思いますね。
向いている、向いていないとか考えずに、してみたいという気持ちでどんどんチャレンジして貰いたいです!




事務局 ちなみに、「こんな過去の経験が役立っている」ということはありますか?
中村 一度バルーンを離れてデザインや建築を学んだ経験が役に立っています。
デザイン面ではイメージ画をデッサンやPCで制作し提案できますし、
建築を学んで、空間を把握する力がついたように感じます。
照明や空調、天井高や通路幅など自然に意識がいきますし、
現場での取り付け方法に専門知識が役立っていると思います。

事務局 では、最後に現在、または今後、何かPRされたいことがありましたらどうぞ!
中村 バルーンを通してこれからたくさんの物事や人、『笑顔』に出会っていきたいですね。
バルーンを知っていても種類や特性を知らない方がほとんどです。
専門家として正しい知識を広めていくと共に、もっと日常生活の中でバルーンが身近になるように、
バルーンの魅力を広めていけたらと思います。
気軽に立ち寄れるバルーンショップを根ざしていけるよう頑張ります。

DICHA BALLOON 中村兼子

〒920-0345
石川県金沢市藤江北2丁目94南藤ビル102
TEL:076-268-8100
FAX:076-268-8105
HP:http://dicha-balloon.com/
Facebook:https://m.facebook.com/dichaballoon
Instagram:http://instagram.com/tomo_dichaballoon


JBAN.jpインタビュー#8 中村兼子さんのインタビューいかがでしたでしょうか?
次回も素敵な方のインタビューを予定しております!お楽しみに。

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